📺 LEDビジョンに関するQ&A (Vision Appendix)
Protocol: GREP v11.0 Crystal Target: LEDビジョン価格対応表 (Vision Matrix) の補足資料
☀️ 輝度・画質について
Q. 「Nits (ニット)」って何?どれくらい必要?
A. 画面の「明るさ」の単位です。屋外では「5,000 Nits」以上が必須です。
- 屋内用: 通常 800〜1,200 Nits。これを屋外で使うと、太陽光に負けて真っ暗に見えます。
- 屋外用: 5,000 Nits以上。直射日光下でもハッキリ見えます。
- 注意: 業者に「屋外で使います」と必ず伝えてください。屋内用を持ってこられると大惨事になります。
Q. 3.9mmピッチと4.8mmピッチ、実際どう違う?
A. 「視認距離」が変わりますが、今回の会場ならどちらでもOKです。
- 計算式: 視認距離(m) = ピッチ(mm) × 1.16
- 3.9mm → 約4.5m離れれば綺麗に見える。
- 4.8mm → 約5.5m離れれば綺麗に見える。
- 結論: 最前列の客席がステージから5m以上離れているなら、安い4.8mmで十分高画質に見えます。
Q. スマホで撮影した時に「チラチラ」しない?
A. 「リフレッシュレート」が高いモデルを選べば大丈夫です。
- 基準: 1,920Hz以上あれば、一般的なスマホ撮影ではフリッカー(チラつき)は出にくいです。
- プロ仕様: 3,840Hz以上のハイエンドモデルなら、スローモーション撮影でもチラつきません。
- 確認: 見積もり時に「リフレッシュレートはいくつですか?」と聞いてみてください。「1,920Hzです」と言われれば合格です。
⚡ 電源・運用について
Q. 電気をすごく食うって本当?
A. はい、ドライヤー数十台分を一気に使います。
- 150インチの消費電力:
- 最大: 約12kW (真っ白な画面を表示した時)
- 平均: 約4〜5kW (普通の映像を流している時)
- 対策: 施設のコンセント(通常1回路1.5kW)では絶対に足りません。必ず電源車または大型発電機から直接給電してください。
Q. 雨が降っても大丈夫?
A. 「IP65」という防水規格の製品なら、台風レベルの豪雨でなければ大丈夫です。
- IP65とは: 「粉塵が入らない」「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない」レベル。
- 注意: 画面の表面は防水ですが、裏側の配線コネクタ部分が濡れるとショートすることがあります。設営時に業者が防水テープなどで養生しているか確認しましょう。